日々のこと
子を持つ親として
だんだんと暖かくなり、春の訪れを感じます。
そんな時は、外で読書をするのも良いかなと思います。
最近一つ良い本と出合えたので、読んでみて感じたことを
書こうと思いました。
この本は、社会生活で心身ともに疲れきってしまった主人公が、
線路に飛び込もうとしたところを助けられ、その後さまざまなプロセスを経て
自分に出来ることを見つけ、希望に向かって歩んでいく。という本です。
ストーリーの中に主人公と同じく、社会生活に疲れてしまい、
とうとう自分の命を絶ってしまった人物が登場します。
その人物の親が語った言葉が、子を持つ親としてすごく、印象に残ったので紹介します。
「私が一番悔やんでいるのはね、あの子に大切なことを、おしえてあげられなかったこと」
「逃げ方を教えてあげていなかったの。私はそれに気づいていなかった、
あの子は小さい頃から真面目で、頑張り屋さんで。私も夫も、
いつも頑張れ頑張れって励ましながら育ててきた。大丈夫、あなたならできるから頑張って、って」
社会では、嬉しいこと楽しいこともある反面、辛いこと苦しいことも同じくらいあります。
辛いことや苦しいことに押しつぶされそうになることもあります。
その時、自身の守り方として「逃げる」というのは一つの選択なんだと思います。
「逃げる」ことはとても勇気がいります。
子供は宝だ。とにかく健康に育ってほしいと思うのと同時に、
立派に育って社会で活躍してほしいと期待もしてしまいます。
しかし、その期待がこの小説のような結果を生み出す原因になってしまうこともあるのだと思います。
自分の子供が社会に出る前に、親として、「逃げ方。」「辛くなったらいつでも帰っておいで。」
ということを教え伝えときたいです。
この本に出会ったことで、また一つ親として大切なことに気づくことができました。
ありがとうございます。